2020.03.31case report 犬 口腔内 腫瘍

お口のできものには良性から悪性までかなり様々な種類のものがございます

悪性ではメラノーマや扁平上皮癌などがそれにあたり、組織の構造を

かなりいびつに変えてしまいます

 

※きわどい画像が出てきます

 

正常組織との境界が不明瞭で一部顎骨に浸潤がみられます

 

これからさらに犬歯を抜歯して顎の骨を削りました

この先下顎リンパ節にいつ転移があるのか心配です

 

 

 

話題かわって細胞診のお話

FNAともいいまして病変に針を刺して細胞を少しだけ取りまして

検査を行う手技です

Q, 2年前に細胞診をして何もなかった 今回とある腫瘍を指摘されたのですが

A. そもそも2年ですよね、という点と

細胞診は情報が少なく診断精度がやはり高くない場合があります

つまり2回以上刺して検査を行いますが、どうしても100%病異変部位全ての細胞の

集積へは到達できません

ですからよく

「細胞診(FNA)」で微妙な結果の場合

「組織生検」ですよ とインフォームしています

 

昔、どこどこの病院で検査して良性と言われた

という台詞を非常によく耳にします

なかには「これ悪性ぽいな、」というケースも散見します

その良性果たして本当にそうでしょうか^^)では