2020.07.31肥満細胞腫 PHT 画像あり

肥満細胞腫とは、体の中の“肥満細胞”という細胞が腫瘍化して無制限に増殖して皮膚や皮下に

腫瘤を形成したり、リンパ節や全身に転移してしまう病気です。

※決して肥満だからなるわけではございません※

“肥満細胞”とは、体の中の免疫細胞の一種で、外からの異物に対して炎症反応やアレルギー反応

を起こす役割をしています。 肥満細胞中には、
炎症を起こすヒスタミンと呼ばれる物質がたくさん蓄えられています、

体に異物「敵」が侵入してくると、肥満細胞がヒスタミンを放出することにより正常な異物反
応がおきます。この肥満細胞の腫瘍が肥満細胞腫です。

ヒスタミンは、周囲に炎症を起こしたり、全身に回って胃や消化管に潰瘍病変を起こしたりします。

腫瘍細胞もヒスタミンを持っているため、肥満細胞腫のしこりを触ると急に腫れたり、

肥満細胞腫が進行すると全身がだるくなったり、胃潰瘍を起こしたりします。

ダリエ兆候と呼ばれます

また、
腫瘍組織から突発的にヒスタミンが放出されると、急激にショック状態になることもありえます

 

最近外科全般が増え特に腫瘍外科で肥満細胞腫が続いたので紹介します

 

 

症例①

犬の前足にできた症例

水平マージン確保が難しいので皮弁形成で行っております

浸潤性脂肪種のように血管や内部の組織間隙から発生しておりマージン(正常細胞と腫瘍細胞の境界)が不明確であり垂直(底部)マージンはダーティの可能性

そこでPHTを手術中に行っております  http://ma-animal.com/pht

放射線の代替医療のイメージであり

麻酔なしで行えます 肥満細胞腫・メラノーマ・軟部組織肉腫に一定の効果があることがわかっています

 

 

症例②

犬 体幹部腫瘤

どちらの症例もPHTのみならず分子標的薬の使用も検討する予定です

PHTの再々の利点は無麻酔でも可能な点

手術中から行えること、これはつまり外科で取りきれたのかの微妙な部位の部分に対して

積極的なアプローチが可能です

 

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